ギャルゲーオタクの幼馴染にアタックする私の物語

「ん、どうしたんだ?」



やばい、台所に忘れてきちゃってる。
朝はアカリちゃんになるために準備してて、しかも朝方まで研究してたから。



うー、せっかく黒炎君に食べてもらおうって思ってたのに・・・



「う、ううん。なんでもない」



「弁当忘れたんだろ? ほら、購買行くぞ」



「なんで私が忘れたって・・・っていうか、怒ってないの?」



「は?なんで怒るんだよ。誰にだって失敗の一つや二つあるだろ。
それに弁当忘れましたって顔に書いてある」



「え、顔に?」



私はとっさに自分の顔を再び確認する。



「書いてないよ?」



「ぷっ・・・あははは。ホント、おもしれー奴。お前見てたら飽きない」



「えー、なにそれ」



「んなことより購買行くぞ、パンが売れ切れちまう」



「うん!」



やっぱり黒炎君って優しいな。普段はアカリちゃんのことしか考えてないのに。
これって、少しは私のこと見てくれてるってことなのかな?