その子どもっぽい仕草、どこで身につけてきたの! 怒らないから白状しなさい!
え? 自己流?
はい天才! かわいい死神くん! 100点あげちゃう!
「赤羽ってヤツ、ひとみのことすげぇ見てた」
「目の色が気になったんじゃない?」
「そんな感じじゃなかった気ぃするけど……」
「考えすぎだよ」
「……あんま他のヤツに気ぃ許すなよ」
ごきゅんっ、と喉が鳴った。
やべ。生唾を飲んでしまった。
あまりにもいじらしくて、つい……!
ひかえめなヤキモチの焼き方。
いとおしすぎて、そのおもち、食べちゃいたい。
「俺が、ずっと、守ってやっから」
「かい、」
魁運、と呼ぶ前に、腕を引き寄せられた。
くるりと半回転しながら、もう片方の腕であたしの体をすっぽり囲いこむ。
こ、これは、プロポーズ?
結婚した? この参道は、バージンロード?
あたしはいつでも永遠を誓いますよ??
リンゴンと、脳内で鐘が鳴ってる。
結婚後のハネムーンまで妄想した。
「……いっ、つ」
不意に、苦しそうな声。
宇宙のかなたへすっ飛んでいた意識が戻り、重厚感のある心音と胸板の厚さを鮮明に感じるようになる。



