週明けの月曜日、俺は朝一で徹を呼び出した。
「おはようございます」
幾分不機嫌そうに入ってきた徹。
「ああ、おはよう。悪いな忙しい時間に」
さすがに俺だって、月曜の朝一がどれだけ忙しいかはわかっている。
申し訳ない気持ちだって十分感じている。
しかし、徹にしか聞けない話である以上こうして呼び出すしかなかった。
「で、どうした?」
部屋の中に2人しかいないと気づくと、徹は普段の口調に戻った。
「お前に聞きたいことがあるんだ」
多少恥ずかしい気持ちもあり、どう切り出そうかと少しだけ躊躇った。
長いこと付き合っていればお互いの女性関係だって知らないわけではないし、恥ずかしい過去も知っている。
でもなあ、さすがに言い出しにくい。
俺自身、まだ彼女のことが好きだという確信もないし。
「河野副社長のことか?」
え?
いきなり意外な名前が出てきて、驚いた俺は徹を見つめてしまった。
「違うのか?」
表情を変えた俺に、今度は徹が驚いている。
「イヤ・・・。河野副社長がどうかしたのか?」
話の出鼻をくじかれた格好になったが、徹の話の方も気になった。
「動きが少し気になるんだ」
「どういう意味だよ」
「最近やたらと銀行の関係者と会っているし、大口の取引先との面談が極端に増えている」
ふーん。
でも、それっておかしいのか?
「それは積極的に仕事に励んでいるってことだろ?」
「新しい事業計画は何も出ていないのにか?」
うーん。それは・・・
「おはようございます」
幾分不機嫌そうに入ってきた徹。
「ああ、おはよう。悪いな忙しい時間に」
さすがに俺だって、月曜の朝一がどれだけ忙しいかはわかっている。
申し訳ない気持ちだって十分感じている。
しかし、徹にしか聞けない話である以上こうして呼び出すしかなかった。
「で、どうした?」
部屋の中に2人しかいないと気づくと、徹は普段の口調に戻った。
「お前に聞きたいことがあるんだ」
多少恥ずかしい気持ちもあり、どう切り出そうかと少しだけ躊躇った。
長いこと付き合っていればお互いの女性関係だって知らないわけではないし、恥ずかしい過去も知っている。
でもなあ、さすがに言い出しにくい。
俺自身、まだ彼女のことが好きだという確信もないし。
「河野副社長のことか?」
え?
いきなり意外な名前が出てきて、驚いた俺は徹を見つめてしまった。
「違うのか?」
表情を変えた俺に、今度は徹が驚いている。
「イヤ・・・。河野副社長がどうかしたのか?」
話の出鼻をくじかれた格好になったが、徹の話の方も気になった。
「動きが少し気になるんだ」
「どういう意味だよ」
「最近やたらと銀行の関係者と会っているし、大口の取引先との面談が極端に増えている」
ふーん。
でも、それっておかしいのか?
「それは積極的に仕事に励んでいるってことだろ?」
「新しい事業計画は何も出ていないのにか?」
うーん。それは・・・