「違うよ、歩夢くん。ほら、前にちゃんと言ったじゃない。私と結菜は一緒に暮らしてたって」 そう。 「うん、それは知ってるよ」 「それで私が結菜と暮らしていた部屋を出ていくのと入れ違いに弟の一輝が結菜と一緒に暮らしてるって」 それが真実。 「うん、それも知ってる」 「だから二人は恋人同士じゃなくて同居をしているっていうだけなの」 彩月の言う通り。 「そうかもしれないけど……」 でも……。 少なくとも夏川さんには、私と一輝くんが……。 恋人……同士……に見えたんだ……。