2ヶ月ぶりの診察

半袖で短パン・サンダルという真夏の格好でりょうもうへ向かう

11時過ぎに病院到着

楓「こんにちは」

看「こんにちは。 今日はどうされましたか?」

楓「診察です。」

看「診察ってどのようなものですか?」

もーめんどくさいな! いつもなら診察ですって言えば通してくれるのに!

楓「いつもの薬もらいに来たのと、2ヶ月前に甲状腺の検査してもらって結果聞きに来ました。」

看「分かりました。 消毒してお入りください。」

常連なんだから顔ぐらい覚えろ。

終始不機嫌な楓

スマホ片手に呼ばれるまで時間潰してると、先生が診察室から出てきた

斜め後ろにいるおばあさんに点滴の話だった

20分もしないうちに

新「大竹楓さん、1番へどうぞ」って呼ばれた

楓「こんにちは! 暑い!」

診察室に入って来た楓の服装を見て

新「すごい格好だね⁉︎ 暑い?」

楓「暑い…」

新「甲状腺の検査ね、異常なかったよ?」

楓「そうなんだ…」

新「よかったですね。 異常あったら永遠に治療しないといけなくなるから大変だからね…」

楓「ふーん」

新「あれから調子はどうですか? よくなりましたか?」

楓「5月に2回ぐらい左胸、心臓がキュってなりました。」

新「前右だったのに左も?」

楓「うん。 最近になって左も痛くなり始めました」

新「前右だから、絶対心臓じゃないんだよな? 右に心臓なんかないし。」

楓「あははは」

新「心エコーとかやりすぎだしな…第三セクターのどこだっけ?」

いきなり仕事の話かよ

楓「湾岸線」

新「あ、そうそう。 僕、昨日劇団四季が好きで見に湾岸線乗って多町行って来たけど、すごいところに駅あるね? 地下の地下…もぐらじゃん!」

楓「そうなんですよ。 多町は行くところじゃないです。」

新「僕、金曜日は日大で外来やってるんで沼袋から湾岸線乗った方が速いと思って乗ったんだけどね…どこ潜ってるの?って思ったよ。 まあもう多町に行くことはないんでね。劇団が移転するから。 在明って湾岸線停まるよね?」

やっぱり先生、日大で外来やってるんだ…。

楓「在明は止まらないですね」

新「止まらないっけ?住所西雲ってなってたけど?」

楓「移転先の最寄、国際展示場前ですよ」

勤務駅だから言いたくなかったんだけどな…

新「国際展示場前は降りたことあるよ!」

ゲッ‼︎

新「デブで禿頭のオタクどもが集まってエスカレーターからずり落ちるところでしょ?」

楓「あははは、そうですね」

先生、口悪すぎ

楓「私、国際展示場前で勤務してるんですよ?あとテレポート」

新「たしかにあるね!テレポートって。 勤務地転々としてるのがきっとストレスに来てるから、よくないね?」

先生お見通し

楓「ストレスヤバいですから」

新「小宮だから最強線で通えるのか? 混むでしょ? 平日の朝とか乗ったことないからわかんないけど」

楓「混みますね。 朝とか絶対座れないですから。」

新「危ない電車だけど、痴漢とかされてない?」

出た!心配性。

楓「されたことないですね?」

新「されたらぶん殴りそうだもんね?笑笑」

楓「酷いなー」

そんなことする? 全く弄るんだから

新「実家には帰るの?」

楓「今日はこのあと戻ります。 帰っても誰もいないんで」

新「それは寂しいですね。 お母さんも心配なんじゃない? 歳ごろの女の子だし。 親目線の話になっちゃうけど、22歳って1番いい頃なんだよね? 髪も艶々だし肌も綺麗だから。 22歳〜25歳にかけて恋愛・結婚してもらいたいね? 仕事も大事だけど、恋愛も大切にしてね?」

いきなりどうした? お父さんみたいなこと言って来て笑笑 彼氏居るのバレたかもな? 絶対何か察してる

楓「はい」

新「発作の方はどう?」

楓「今日は出てないんですけど、昨日まではよく咳でまくりました」

新「薬効いてない感じ? メプチンなかったんだっけ?」

楓「あるけど、残薬無くなりそう」

新「わかった。 今日2本出しとくから使ってくださいね?」

楓「はーい」

楓「先生、コロナワクチンって打った方がいいですか?」

新「打った方がいいかって言ったら,打った方がいいですね? 喘息持ってるんだし。 ただ、喘息持つ人が打つと副反応が強く出るっていうデータあるのだけ知っておいてください。 副反応出ても3日目にはケロってしてるから。」

楓「そうなんだ」

新「インフル の予防注射はどうだったの?」

なんでそれ聞いてくんの! 説教始まるからここは濁すか…

楓「去年は会社で打ったけど、腫れました」

新「腫れるぐらいなら大丈夫。 コロナワクチン病気で打つからね!」

先生に注射されちゃうのか…

楓「ありがとうございました」

新「じゃあお大事ね!」

診察終わったら、まさかのママからLINEがきて結局実家に寄る楓。