翌日、急遽病院へ直行

看「こんにちは。お熱測りますね? 今日はどうされました?」

楓「アレルギーが酷くて来ました」

看「今症状は?」

楓「痒みと鼻炎です」

看「毎年出る感じ?」

楓「いや、今年は特にひどいです」

看「風邪症状とかある?」

楓「ないです」

看「分かりました。消毒して受付してくださいね。」

まさかコロナを疑われた楓

待合室は誰もいない

診察券と保険証を内科と書かれた投函BOXに入れた

今日に限ってなかなか呼ばれない

待つこと10分

新「大竹楓さん、1番へどうぞ」

楓「こんにちは」

新「こんにちは。外誰もいなかったでしょ? 1人でつまんなかった?」

楓「うん」

新「吸入はあるんだよね? これ効いた?」

楓のカルテに貼られてる処方箋シールに丸つける

楓「全然効かなくて、昨日明け方ご飯食べてから1時間後に鼻両方詰まって息苦しくなりました」

新「効かなかったかー。 薬変えてみよう? ナゾネックスって言う点鼻薬効くって聞いたから試して見て。 何食べたの?」

楓「冷凍餃子です。昨日の夕飯は揚げ物食べて両手首に湿疹できたんで、お母さんに検査してもらいなって言われて来ました」

新「それで来たのね。 すみませーん! アレルギーの伝票持って来て?」

看護師さんにアレルギーの伝票を注文

新「揚げ物って?」

楓「コロッケ・ハッシュドポテト・メンチカツです」

新「実家に原因あるね笑笑 ひとり暮らしじゃ作らないもんね? 手作りじゃないでしょ?」

手作りするわけがない。

楓「出来てるものをただ揚げただけです。 メンチカツとか手作りする人居ます?笑笑」

新「先生アレルギー無いから分かんないな…息子はいくらで反応したんだけどね? 猫とかじゃなさそうだな? 食べてすぐ出たんでしょ?」

先生子持ちなんだ…。

楓「そうです。 猫だったら実家に帰った瞬間に反応してます。 それが今回なくて翌日まで快適に寝れたんで…」

看護師さんが伝票持って来た

新「食べ物調べよう。 猫とかはいいでしょ?」

楓「はい」

新「食べ物って言ってもいっぱいあるなー。 乳製品と卵調べるか。 あとなんか気になるのある?」

検査なんだから患者に選ばしてどうするんよ?笑笑

楓「あと大豆かな?」

新「大豆入ってるよ」

楓「バナナも気になるな。蕁麻疹出たことあるから」

新「バナナね? 分かった。 この間出したのアレルギー抑えるやつなのに起きたのおかしいな? 今回点鼻薬だけでいい?」

そうなん?

楓「飲み薬は眠くなって頭ボーっとします」

新「じゃあ飲み薬はやめよう‼︎ 仕事に支障出たら困るでしょ?」

先生配慮してくれるとか優しすぎ!

楓「はい」

新「今度の点鼻薬1日1回だからね。 採血するから待合室で待ってて。」

楓「分かりました」

新「採血して‼︎ 採血‼︎」

看護師さんにプチギレする先生

診察室出ようとしたら呼び止められた

新「食物アレルギーでアナフィラキシーショックで吐いちゃうようならエピペンかステロイドしか無いよ?」

楓「それになりかけました…」

新「えっ⁉︎ やっぱ強めの飲み薬1週間分出すから持ってて」

楓「分かりました…」

先生めっちゃ困り果ててたな…。

待合室で待ってる間も診察室から「早く採血して‼︎」ってプチギレしてる先生の声が聞こえた

10分ぐらい待って看護師さんが来た

看「大竹楓さん、お待たせしました。採血しますのでこちらへどうぞ」

初めて処置室に入った

看「どちらの腕で採血します?」

楓「右腕でお願いします」

看「分かりました。 本数は少ないんだけど、量が多いから頑張って下さいね♪ アルコールで被れたりしますか?」

楓「大丈夫です」

看「消毒しますね。 針刺しますよ? はい終わりです。 今、アレルギーの症状とかあるの?」

楓「今は落ち着いてます。 私猫アレルギーなんですけど、実家に帰ってすぐ出なかったんで食べ物かもしれないんですよね…」

看「猫可愛いよね! 私も薬でアレルギー出たことあるから辛いですよね…。 今日の結果は1週間後に出るけど来週は院長になりますので、また新出先生が居る時に来て下さいね♪」

楓「分かりました。 ありがとうございました。」

看「お大事になさってください。」