男子A「なぁ宮。宿題写させてくれない…?」
宮くん「やだ。てかもうすぐ受験なんだから自力でやった方がいいんじゃね。」

女子A「宮くぅん。放課後暇!?」
宮くん「暇じゃない。うるさい。邪魔。」

男子B「宮、合コン行かね?」
宮くん「無理。俺彼女いるって知ってんだろ。」


態度変わりすぎじゃありません!?

怖い。
言葉だけじゃなくて、表情とか…
前はいつもニコニコしてたのに、今は無愛想に口をへの字に曲げている。


「おはよ、さやか。大丈夫だった…?」
「あ、おはよう。
うん…。ちょっと今は衝撃的すぎてついていけない。」
「ね…。」

友達とため息をついて宮くんを見る。

無愛想にはなったけど、やっぱり格好いい。
やっぱり私はまだ…

ていうか、なんで高山さん!?
本当に謎。
いや、可愛いよ?
可愛いけど、修学旅行の班決めのときもすごい宮くんに突っかかってたし、
あんま笑わないし、友達少ないし。

完全変な子じゃん!!


「なんで…っ」
「さやか…」
私が歯を食い縛ると、友達がそっと肩を叩いてくれた。

「なんで急に高山さんなんかに…」

「宮、昼。別のとこ行こ。」

「!!」


私の視界に今一番見たくない人が入ってきた。

高山円…!