初恋ラプソディ

翌朝、私は約束通り、駅へ向かった。

お母さんは、デートじゃないって言ってたくせに、昨日の夜、私の部屋へ来て、今日着る服を選んでいった。

だから、今日の私は、お母さんが1番かわいいって言ってくれた服を着てる。

オフタートルの白のニットにショートパンツ、ショートブーツにモッズコート。

「デートじゃないんだから、スカート履いて
女の子ぶらなくてもいいでしょ。
美音は、これくらい元気な服装の方が
かわいくていいのよ。」
って。


私が5分前に駅に着くと、奏先輩はもう改札の前にいた。

「おはようございます。
遅くなってすみません。」

私が謝ると、

「おはよ。
ちゃんと間に合ってるから、気にしなくて
いいよ。
俺が楽しみで早く来すぎただけだから。」

奏先輩、楽しみにしててくれたんだ。

ふふっ

なんか… 嬉しいかも。

「じゃ、行こ。」

私は奏先輩に促されて、改札を入る。

電車に乗りながら話すのは、やっぱり音楽のこと。

エレクトーンのこと、吹奏楽のこと、好きなものが一緒だから、会話も弾む。