初恋ラプソディ

「男の子と女の子が2人で遊園地に行くん
でしょ?
部活をさぼってまで。
デートじゃなきゃ、何なのよ?」

「え、だって、奏先輩には茜先輩が… 」

私は訳が分からなくてしどろもどろになる。

「奏くん、彼女いるの?」

「うん。」

「ほんとに? 奏くんに聞いたの?」

お母さんは信じられないとばかりに聞いてくる。

「だって、茜先輩が言ってたって、
奈々美が… 」

「付き合ってるって?」

「えっと、それは… たしか… 内緒って… 」

「なにそれ?」

「なんか、付き合ってるの?って聞かれて、
そういうのは言いふらすものじゃないから
みたいなことを言ってたって… 」

はぁ………

お母さんは、また大きなため息を吐く。

「じゃあ、質問を変えるわ。
美音は?
奏くんのこと、好きじゃないの?」

「好き…だけど、そういう『好き』じゃ… 」

「そ、じゃあ、明日は何も気にせず楽しんで
らっしゃい。
お友達と遊びに行くだけ。
デートじゃないから、その茜ちゃん?にも
気兼ねなく行ってくるといいわ。」

そう言うと、お母さんは私の肩を一瞬ぎゅっと抱いて、キッチンへと向かった。



どうしよう。

デート…だと思われたら、茜先輩嫌な思いするよね。

やめた方がいいのかな。

でも、もう奏先輩と約束しちゃったし。

お母さんが言うみたいに、デートじゃないから行ってもいいのかな?