「砂羽さん、連れてきてくれてありがとう」
「何言ってるの…まだこれからよ」
夕方過ぎの美容院でヘアメイクされるのは私だけで、その間、砂羽さんはというと、誰かと連絡していた。
セットが終わり奥へ通されたら、タイトラインのミディアムな青いドレスとそれに似合うバックにハイヒールが飾ってあった。
「絵梨花ちゃんと私からのプレゼントよ」
「それと私からもう一つ」と言って、渡されたのは、ホワイト色のセクシーなランジェリーだった。
何がなんだかわからないまま、食事に行きましょうと誘って来た砂羽さんと、ホテルの最上階にあるレストランの窓際の席についてすぐに、砂羽さんの電話が鳴り「待ってて」と、どこかに行ってしまった。
もう外は真っ暗で、ガラスに写る自分の姿を見て思うのは、こんなお洒落をしても、見せたい相手とは喧嘩中で、もしかしたら別れの危機かもしれないのにと、悲しくなるだけだった。
ふと、ガラスに写る自分とは別の人物が写っていることに、息が止まりそうなぐらい驚いた。
おそるおそる振り向くと、スーツをビシッと決めて着ていた朝陽だった。
「久しぶり」
「…久しぶりだね」
会社で見かけていても、こうして2人で会うのは久しぶりで、お互いその先の言葉が出てこない。
「何言ってるの…まだこれからよ」
夕方過ぎの美容院でヘアメイクされるのは私だけで、その間、砂羽さんはというと、誰かと連絡していた。
セットが終わり奥へ通されたら、タイトラインのミディアムな青いドレスとそれに似合うバックにハイヒールが飾ってあった。
「絵梨花ちゃんと私からのプレゼントよ」
「それと私からもう一つ」と言って、渡されたのは、ホワイト色のセクシーなランジェリーだった。
何がなんだかわからないまま、食事に行きましょうと誘って来た砂羽さんと、ホテルの最上階にあるレストランの窓際の席についてすぐに、砂羽さんの電話が鳴り「待ってて」と、どこかに行ってしまった。
もう外は真っ暗で、ガラスに写る自分の姿を見て思うのは、こんなお洒落をしても、見せたい相手とは喧嘩中で、もしかしたら別れの危機かもしれないのにと、悲しくなるだけだった。
ふと、ガラスに写る自分とは別の人物が写っていることに、息が止まりそうなぐらい驚いた。
おそるおそる振り向くと、スーツをビシッと決めて着ていた朝陽だった。
「久しぶり」
「…久しぶりだね」
会社で見かけていても、こうして2人で会うのは久しぶりで、お互いその先の言葉が出てこない。



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