白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
それからの練習は、みんな気合いが入りまくりだった。

稜ちゃんは、大森君とバッテリーを組んで投球練習に余念がなく。

ほかのポジションのメンバーたちも、バッティングに守備にとボールを追いかけていた。


わたしと岡田君は、そんな風景を見ながらニコニコ球磨き。

選手としてはもう投げられないけど、岡田君のその顔は、稜ちゃんと同じ野球少年の顔だった。


「は・・・・は・・・・ハクチョ!う〜」


ときどきくしゃみをするわたしにだって誰も気づかないくらい、目の前の練習試合にまっしぐらって感じだった。





そして・・・・。


いよいよ明日は練習試合だという日の夜。

神様が意地悪をしたのか、わたしの風邪は治るどころかひどくなる一方だった。


もともと強いほうじゃないわたしの体。

それでも、冬はなんとかインフルエンザにかからず過ごせたのに。

今になって、こんな仕打ちってありですか・・・・?

部活から帰ったあと、ベッドに横になったまま、起き上がれないほどの体のダルさにノックアウトされてしまった。