白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
「幼なじみなんだろ? 稜と花森って。別に距離置くことないと思うんだけど」


稜ちゃんを見つめ続けるわたしの耳に、切ない気持ちにさせる岡田君の言葉が入る。


「幼なじみだからって距離がないわけじゃないもん。・・・・いいの。わたしは見てるだけで」

「ほぉ〜、健気だねぇ〜」

「またバカにして!」

「はいはい」

「もーっ!」

「お〜、怖っ!」


岡田君のおかげで、今度はわたしが鬼になっちゃった。

ほんと、どうして岡田君には筒抜けなんだろう・・・・。


稜ちゃんとわたしが幼なじみだってこと、この学校で知っているのはココちゃんと岡田君だけ。

稜ちゃんに片想いなのを知っているのも、実はココちゃんと岡田君だけ。


ココちゃんは何でも話せる大親友だけど、なんで岡田君に知られちゃったんだ?

・・・・うーん。どう考えても、わたしの頭じゃ分からない。

もしかして、知らず知らずのうちに態度に出ているのかな?

そう思うと、さっきから茶化されっぱなしだったわたしは、顔がボンッ!と熱くなる。