「大森も案外バカだよな〜。カゴくらい持ってやればいいのに。そしたら花森の気も引けるっつーのに。なぁ?」
“なぁ?”の部分を思いっきり強調して、挑戦的にわたしを見下ろす岡田君。
“言いたいことがあったら言ってみな?”的な、不敵な笑みで。
悔しいけど、身長は稜ちゃんより高いんだ。・・・・ほんの少しだけだけど。
「・・・・」
わたしは答えなかった。
ううん。むしろ、答えてなんかやらないっ!
言っている意味が理解不能。
そんなことでわたしの気が引けるんだったら、稜ちゃんの気を引く方法をぜひ伝授してもらいたい。
それに、チームメイトにもわたしにもちょっと皮肉っぽく接してくる彼の開花しきったこの性格、わたしは何気に苦手だったり・・・・。
「はあぁぁ〜、季節はすっかり春だよなぁ。あ、ついでに花森の頭ん中も?」
「・・・・」
「今日も稜にラブですか!いいよなぁ、ちびっ子ちゃんは。悩みがなくて!」
そして、ガッハッハ〜と嫌みたっぷりに笑う岡田君に、いつもわたしはムスッと膨れる。


