白球と最後の夏~クローバーの約束~

 





「はぁぁ〜・・・・」

「はぁぁ〜・・・・」


教室に入って自分たちの席につくと、2人ともドサッと体から力が抜け落ちてしまった。

ココちゃんとわたしの席は、ちょうど前後の位置。

40人のクラスで、わたしは一番後ろの窓際の席、その前はココちゃん、という形。

いつの季節も午後の授業は睡魔が出没しやすいレッドゾーン・・・・。


上がった息を整えながら、風邪で苦しい鼻で思いっきり空気を吸い込んだ。

わたし、風邪っぴきなのにダッシュなんかしてて大丈夫!?

もう、熱で熱いんだか走って熱いんだか分からない。


「間に合ってよかったね!」


振り向いてピースサインを送ってくるココちゃん。

ほっぺがほんのりピンク色だ。


「うん。よかったぁ」


わたしもココちゃんに向かってブイブイとピースサイン。

ゼーハーゼーハー苦しいし、この脱力感は否めないけど、少しばかりの笑顔も添えた。





それから間もなく、いつも通りに授業が始まった。