白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
ココちゃんは、学校でのわたしの保護者みたいな存在。

どことなくうちお母さんに似ている部分があって、だからココちゃんとは馬が合うのかな、なんて思ったりもする。


でも・・・・“お母さんみたい”って思っていることは内緒にしとこ。

『まだピッチピチの乙女に向かって何言ってんの!!』って、朝のお母さんみたいに鬼になっちゃう。

・・・・ん? てことは、やっぱりココちゃんはお母さんなのかな?

そんなことをぐるぐる考えていると自然と顔の筋肉が緩んでくる。


「何ニヤニヤしてんだか・・・・」


すると、ぐさり。

ココちゃんの鋭い突っ込み。


「ごめん」

「もーっ!」


ほら。

思った通り、やっぱりココちゃんはちょっと鬼になった。

そうして2人ではしゃいでいると下駄箱のところで生徒指導の体育の先生が大声で叫ぶ。


「のん気に歩いてていいのか? あと1分でチャイム鳴るぞ!今日の遅刻組は誰だぁ〜!?」


って。


「「ヤバっ!遅刻、遅刻っ!!」」


わたしたちは声を合わせて急いで校舎に駆け込んだ。