夏の甲子園───・・
大会4日目・第2試合。
空は快晴、わき立つ甲子園球場。
青雲高校のみんなが、夜行バスに揺られながら甲子園まで応援に駆けつけてくれた。
稜ちゃんの両親も、わたしの両親も、4人揃ってここまで応援に来てくれた。
部員たちみんなの家族も、オリジナルの大きな横断幕を作って応援に来てくれた。
一生に一度、今のこの瞬間しかない高校最後の夏が、静かに幕を開けようとしている。
真っ黒に日焼けした高校球児たちを讃えるように、爽やかな青い空がどこまでも広がる。
それから、少しの雲と、熱気。
気温の暑さと稜ちゃんたちの熱さが相乗効果でさらにわたしを熱くする。
今から目頭が熱くなるほどの感動と興奮。歓声にわき上がる球場。
そこでホームランを打って、ダイヤモンドを一周しながらガッッポーズをする稜ちゃん・・・・。
そんな稜ちゃんが、わたしの目にもう浮かんでいるよ。
ベンチに入っているわたしは、ベースを踏んで戻ってきた稜ちゃんとハイタッチ。
・・・・できるよね。信じてる。


