白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
だから頼んだんだ、岡田君に。


「わたしにも送ってよ!」

「悔しいから送ってやんない!」


でも岡田君は、そう言って写真を見せようともしてくれなかった。

有無を言わさず、即答だった。


それがものすごく悔しくて、今度はこちらから反撃に出たわたし。

“カマをかける”の話をしてやろうと思って・・・・。


「稜ちゃんとわたしをくっつけようとして、わざと稜ちゃんにやきもち妬かせたんでしょ?」


そう。これ。

・・・・本当は、キスのあとに何度も稜ちゃんに説明してもらって、やっと理解できた意味だったけど。


「そんな器用なマネできっかよ? 自分の気持ちに正直に行動したまでだよ、花森君!」


あら、そう・・・・。

“一本取れる!”なんて思って聞いたわたしがバカだった。

岡田君は気取って“君”を付けて言って、しかも偉そうにフフン!と鼻まで鳴らした。


・・・・だけど、それが岡田君の“岡田君らしさ”なんだよね。

ちょっとずつだけど、そういう岡田君らしさが分かるようになってきたから。