わたしはそう、もっと突っ込んで聞いた。・・・・だって、かわいいんだもん。
かわいすぎるよ、稜ちゃん。
もっと意地悪したくなっちゃう。
「照れてないってば!」
「ふ〜ん」
「なんだよ」
「なんでも? ・・・・ふふっ」
口では否定していても、稜ちゃんの目はキョロキョロ泳いでいる。
・・・・やっぱりかわいいなぁ。
こんなふうに照れながら怒る稜ちゃん・・・・きっとそれは、わたしにだけ向けられるものだよね。
これからは、わたしにしか向けられないものだよね。
それがすごく嬉しくて、わたしは稜ちゃんの顔を見上げてずっと笑っていた。
このオレンジ色の光の中にいるのは、稜ちゃんとわたしだけ。
この甘い時間を共有するのは、稜ちゃんとわたしだけ。
「あんまり調子に乗るなよな?」
コツン・・・・!
「いたっ」
「あ、ごめん!」
「嘘〜!」
「・・・・ったく」
コツンと優しくげんこつを食らわす稜ちゃんは、なんだかんだでわたしと同じように笑顔だった。


