白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
嬉しい・・・・。

稜ちゃんがもらってくれるなら、わたしは今ここで死んでもいい。

あと5センチ・・・・3センチ・・・・。

どんどん近づく稜ちゃんの顔。

わたしは、そっと目を閉じて稜ちゃんを待った。





カシャッ!





“カシャッ!”?

ねぇ・・・・今“カシャッ”って音、確かにしたよね? なに?


稜ちゃんとのキスまでの距離・・・・たぶん、あと1ミリくらいだったと思う。

そうしたら、急にカメラのシャッターを切る音が・・・・。

稜ちゃんとわたしは、そのままの格好で固まってしまった。


「そこまでだぜ、稜。お楽しみのところ、大変恐縮ですが」


んん?

この声、どこかで聞いたことが。

皮肉っぽい言い方、声の感じ。

はっ・・・・岡田君!?


稜ちゃんと2人、同時に部室のドアに目を向けると、ニタニタ笑ってこっちを見ている岡田君が。

・・・・やっぱり。

しかも、携帯のカメラで今撮った写真をヒラヒラと振っているじゃないの!

ううっ・・・・返せっ!