白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
稜ちゃんが一生懸命に紡ぎ出す言葉は、わたしの心の隅々までしみ込んでいく。

とめどなく涙が溢れてきて、稜ちゃんの白いシャツはわたしの涙の染みが・・・・。

うれし涙の染みが、世界地図でも広げたようにどんどん大きくなっていく。

どんどん、どんどん・・・・。

どんどん・・・・。


「ごめん、百合。今までいっぱい待たせて。やっと今日、胸を張って言うよ・・・・」


わたしを抱きしめる稜ちゃんの腕に力が入った。

稜ちゃんの心臓が、さらにバクバクと音を立てている。





「ガキの頃から好きだったんだ。・・・・俺とつき合ってください」





奇跡だぁ・・・・。

奇跡が起こった・・・・。

稜ちゃんがずっとわたしを・・・・好きでいてくれていたなんて。


嘘じゃないよね?

聞き間違いじゃないよね?

今日は“エイプリルフール”

・・・・なんかじゃないよね?


わたしの目からはもっともっと涙が溢れ出て、今度は宇宙地図だって作れちゃうくらい。

それくらいなんだよ、稜ちゃん。