「どうしても連れてってやりたいんだ、お前を。だから・・・・」 稜ちゃんは一点の曇りもない澄んだ瞳でわたしの目を真っすぐに見て言う。 もう・・・・止まらない。 止められないよ、稜ちゃん・・・・。 「・・・・甲子園に・・・・連れてって。お願い・・・・」 わたしの口から、そう途切れ途切れに出た瞬間・・・・。 「アウト!」 審判のその声とともに、短い8回の裏は終わった───・・。