白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
そして、打順はクリンナップへ。

3番の秋沢君、4番の上田君、5番の大森君へと続く。

1回の表にして、攻め込む絶好のチャンスが到来。

応援団の太くてよく通る声も、鳴らされる太鼓の音も、声を張り上げて応援する生徒たちも・・・・。

全部が全部、熱気の渦になってグラウンドに風を送っている。





今日の試合は、5月に花北高校との練習試合に出たメンバーで構成されているんだ。

打順もポジションも変わらず、練習試合のときのまま。

なんでも、笹本先生は春の段階でこのメンバーで予選を戦うと決めていたみたい。

もちろん、ベンチ入りのメンバーも代打や代走、リリーフや押さえに出ることもある。

ただ、スタメンはあのときの9人ですでに固められていた。





そうこうしていると、試合では秋沢君が井上君に続いてヒット。

一塁二塁にノーアウトのランナーが出ていた。

1点を取ってランナーが2人、しかもノーアウトで、次は4番の上田君。

翔南高校には悪いけど、初回からこの展開だったら大量得点だって簡単かもしれない。