「いつもごめんね?」
ココちゃんと並んで歩きながら、今までの自分を反省したわたし。
「もう慣れっこだよ」
そう笑いながらため息混じりに返してくるココちゃん。
「ごめんね。あとでココちゃんに何かお礼するね?」
「じゃあお礼は、長谷部君とハッピーエンドになることにしてもらおっかな?」
「ちょ、ちょっと・・・・!」
「嘘、嘘。百合が笑っていればそれでいいよ!」
「ココちゃん・・・・ありがとう」
そんな会話が、ゴミ捨て場に着くまで続いていた。
「よし、燃やそうか、百合!」
「うん、盛大にね!」
ゴミ捨て場でゴミと一緒にウジウジした気持ちを捨てると、自然と心が晴れていった。
7月の空と同じようなきれいな水色に、すーっと晴れていった。
そのあとの部活は、ちょっと気合いが空回りしちゃったけど、いつも通りのわたし。
うん、いつものわたしだった。
ありがとう、ココちゃん。
わたし、大丈夫だよ。
水色の空を見上げて、ココちゃんにお礼を言った。