白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
わたしをじっと見下ろすと、稜ちゃんは不機嫌そうなため息をもらしながら言った。


「そんなこと・・・・」


そこで声が詰まるわたし。

これ以上、どう言っても稜ちゃんには言い訳にしか聞こえないかもしれない。

そう思わせる稜ちゃんの態度に、身が縮み上がった。


「“岡田は手が早い”って、俺、確か前にも言っただろ? いい加減さぁ───・・」





───キーン コーン
   カーン コーン・・・・





すると、そこに稜ちゃんの言葉を遮るチャイムが鳴り響いた。

5時間目の授業が終わったというチャイム・・・・。


「・・・・まぁいいや。鍵閉めるから早く出て。次の授業に遅れたらマズいから」

「あ、うん・・・・」