そんなときに気づいたんだ・・・・。

“いつの間にか、稜ちゃんの夢はわたしの夢にもなっていたんだ”

って。





伝説の中だけじゃなくて、もしも本当に織姫と彦星がいるのなら。

今日が一年に一度、2人が天の川で変わらない愛を確かめあう日なのだとしたら・・・・。


わたしは、稜ちゃんへの想いが叶うことよりも、甲子園への夢が叶うことを短冊に書きたい。

稜ちゃんと2人、一緒に持っている“夢”のほうを織姫と彦星に叶えてほしい。


わたし、天の川を見上げながらそんなことを思ったんだ───・・。