次の日もその次の日も、岡田君は部活に顔を出してくれた。
わたしがどう接したらいいかとコソコソしていると、あっけらかんとした態度で皮肉を言われたり突っ込まれたり・・・・。
拍子抜けしちゃうくらいで、部室の掃除中に思わずしりもちをついたくらいだったんだ。
でも、こういう態度こそが岡田君なりの吹っ切り方なんだって、その姿を見て思った。
だからわたしも、変に身構えたり避けたりしないで普通に接することができたんだと思う。
てるてる坊主の効果かな。
練習試合の日まで、雨は降ることを忘れたみたいに、空は夏の匂いが漂ういい天気が続いていた。
そのおかげで外で練習ができるようになって、ランニングやノックや投球練習に守備練習、いろんなメニューをこなすことができた。
相変わらずのわたしは、岡田君の横でも「ユニになりたい」なんてぼやいたりもして。
すると地獄耳の岡田君は、すかさず「バッカじゃねぇの!」という突っ込み。
岡田君の顔を見ると胸がチクチク痛むけど、もう泣くことはなくなった。
少しだけ強くなれた気がするよ、わたし。