「よし、終わった・・・・」
そんな考えに区切りをつけると、ちょうど稜ちゃんのため息混じりな声がした。
日誌を書き上げたみたい。
「あ、わたしも今───」
「ん?」
“終わった”と言いけて、念のためにてるてる坊主に目をやった。
すると、おかしなことに、もう窓にプラプラぶらさがっていた。
「ううん、なんでもない!わたしも今、終わったとこ」
「そう、サンキューな。・・・・あ、なぁ、今日は帰りまでに雨が上がったから、親父さんは迎えに来ないよな?」
日誌を閉じたりペンを片付けたりしながら、稜ちゃんが少し気恥ずかしそうに聞く。
「うん。そうだけど・・・・」
「また・・・・乗ってく? 後ろ」
「えっ?」
「迷惑じゃなければ」
「そんな!迷惑だなんて!乗ってもいい・・・・の?」
「おぅ」
稜ちゃんはニカッと笑った。
「マネージャーを乗っけると体力つきそうだからな!」
なんて、次にはちょっと冗談めかして言うけど。
・・・・でも、ショック。


