そんなふうに思っているのに、それでも頭の中では違うことを考えてしまう。
岡田君が言っていた『何か1つでも勝ちたくて』という台詞。
そのことも、なぜか頭は勝手に考えていた。
きっとあれは───・・
“稜ちゃんがわたしを抱きしめる前に自分が抱きしめたかった”
“わたしを抱きしめる人は、自分が最初になりたかった”
そんな意味を含んだ台詞だったんだろうな・・・・なんて。
少しおかしなわたしの頭は、そう考えていた。
ものすごい自惚れで、自分でも笑っちゃうくらいにおかしな発想だけど・・・・。
岡田君も、案外早とちりな人なのかもしれない。
“稜ちゃんがわたしを抱きしめるなんて、そんなのあるはずない”
わたしはそう思っているのにな。
でも・・・・目の前に稜ちゃんがいるのにどうしてだろう。
なんでこんなにいろいろと考えているんだろう。
ついさっきのことで、まだ気が動転しているからなのかな。
突然がいっぱいありすぎて、もうよく分からないや・・・・。


