白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
「百合子さん・・・・。あんたさ、気合い入れるとこ違うくないと思いません?」

「へっ?」


いきなり名前? それに“さん”付けまで。ココちゃん・・・・?


「だってさ、長谷部君のラブをゲットしたいんでしょ? 百合は」

「コ、ココちゃんっ・・・・!」


食べかけのハンバーガーが口から飛び出そうになっちゃったよ。

ブハーッって・・・・。

そんなわたしを見て、ココちゃんはニヤッと笑ってアイスティーを渡してくれた。

ココちゃんのこの顔、小悪魔ちゃんだ・・・・。


「百合はかわいいねぇ。なーんで百合をほっとくんだろ、長谷部君は」

「も〜!やめてよ、ココちゃん!いいんだってば、わたしは!見てるだけで!」


そう自分にもココちゃんにも言い聞かせるように言って、わたしはほてった体を冷やすようにゴクゴクとアイスティーを飲んだ。


「今年で7年目でしょ? ぼーっとしてたら、ポッと出てきた子にサッと持ってかれちゃうよ?」

「それは・・・・その通りだと思いますけど・・・・」


なぜか敬語になるわたし。