【短編】メガネ

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そのとき、私のメガネはゆるかった。
下をむけば、すぐ落ちてしまうくらい。

私は、授業中に落ちたペンを拾おうとして、メガネを落としてしまった。

(あっ・・・!)

それを拾ったのが、コウタ。

『このメガネ、今井の?』

『うっ、うん。そうだよ。ひっ、拾ってくれてありがとう。』
約1年ぶりの会話なので、緊張した。

(覚えてないのかな。)

彼は、1年前のことを覚えてないようだった。私は少し落ち込んだ。

『あっ、そのキーホルダー、○○○のやつじゃん。』