今、どこに居るかなぁ





お父さんは11年前、私が今16歳だから、5歳の時





出張に行ってから帰ってこないままだ





生きているかどうかも分からない





お父さんがいなくなった時から母親が頻繁に出かけるようになった





暴力を奮って気出したのもその頃からだ





そして·····私の『先天性無痛症』が発覚したのもその頃だ





初めて母親からされたこと





頭から熱湯をかけられた





ちょっとは考慮したのか多分80度くらい





皮膚は赤くやけ、見るに痛々しい感じだったと思う





そして他人事のように皮膚を見る私を見て怪訝に思った母親が自分の病院の外科医に調べさせ発覚したのだ





私のお父さんは医者で、お母さんは結構大きな外科病院の社長だった





あ、あとひとつあったな






『練習台』





そこで『練習台』にされたのだ




手術不慣れな人の練習台といったところ





注射を沢山された





新人医師による注射をさす練習だ





さすがに世間にバレることを恐れたのか体を着ることは無かった





········殴ったり蹴ったりしたら傷跡で世間にバレるとは考えなかったのだろうか