狼の愛したお姫様



「みーなーとーさーんっ!叶望ちゃん大丈夫?!」


「朔夜、叶望が起きますよ。それに俺がついてたんです、大丈夫に決まってるじゃないですか」


「それもそうか!」


軽い冗談のつもりで言ったのにそこまで信用するとは、やっぱり朔夜は少し…いやかなりおバカさんなんだろう。



「…心配ですか?」

さっきからチラチラ遥の部屋の方を見ている冬真に問いかけると、“別に”と素っ気ない態度を取りまた小説の世界へのめり込んだ。


…まるで小学生男子並で、少し笑ってしまったけど。