狼の愛したお姫様



「湊都、威嚇されてやんの〜」

そしてその後ろから来た、茶髪の男。


そいつは全然強そうに見えない。
…多分、敬語のやつのが強そう。



「遥、貴方はそんなだから舐められるんですよ。さっきだって──」

「はいはいわかりました。…で、なに?その子。」



何かを言いかけた敬語の男の言葉を遮り、茶髪の男は俺を指さした。




「あぁ、多分喧嘩でもしたんでしょう。…怪我は元から負ってるみたいですね。」