狼の愛したお姫様



「はぁ…はぁ……っはやく、俺の前から消えろ…」


裏路地に引きずり込まれ、そこで人生で初めて喧嘩をした。

殴られるのは慣れていたからそこまで痛みを感じなかったし、相手はガタイがいいだけでそこまで強くもなかった。



ただ……



「…クソ…」


アイツ、横腹ぶん殴った時俺が異常に反応したからってそこばっか狙ってきやがって…。
















「完璧に傷が開いてますね。」


近づいてきた敬語の男に、臨戦態勢をとる。