「出かける?」 「うん、俺と朔夜はちょっと見回りにね。」 「行ってくるっす!」 そう言って敬礼をする遥と朔夜。 …でもまだ湊都がいるから大丈… 「俺も出かけますよ。少し、親に呼ばれたので。」 …最悪。 「下にはみんな居るけど、上には冬真だけなんだから叶望の事頼んだよ?」 最悪。最悪。 「じゃあ、夕方には帰ってきますので。」 最悪。最悪最悪。 「はぁぁぁ……」 今年一、いや生きてきた中で一番くらいの長さのため息が出た。