狼の愛したお姫様



「それは…!」


遥の手にはコンビニで売ってる期間限定プリン。

どこにも売ってなくて、探してたやつ。



「欲しい?」

意地悪に笑う遥に、プライドなんかかなぐり捨てて頷くと隣にいた女が笑った。



「…仕方ないなぁ。叶望を笑わせてくれたからあげるよ。」


理由が癪に障るが、貰えたので良しとしよう。



「冬真、やっぱりちょろいですね。」

「…るせ。」




まぁ少しだけ、あの女に感謝…か。