「今日も言われた通りやっておきました!…ちょっと、ムカついてやり過ぎちゃいましたけど。」


私をさっきまで殴る蹴るしていた女子生徒は、怜の登場でキャラが変わった。


この学校の生徒や先生は怜を恐れているけど、女子生徒の殆どはそれと同時に怜に好意を抱いている。



「…あぁ、よくやった。」


軽いリップ音が響く。

顔を真っ赤にして女子生徒は去っていった。





「なぁ、」


低く、心臓を鷲掴みにするような声で呼ばれて、わかりやすく肩が跳ねた。