狼の愛したお姫様



「ん…」


目が覚めると、いつもとは違う部屋に戸惑った。

それと同時にすぐさま携帯を確認すると、案の定。




“着信112 メール247”

普通なら狂気すら感じる事だけど、慣れてしまってなんとも思わない。



「わお。すごいね、ストーカー?」


急に耳元で聞こえた声から咄嗟に離れた。

聞き覚えがあるような、そんな声…






「まぁそんなに警戒しないでよ。僕は君を取って食ったりしないよ?」