狼の愛したお姫様



怯える瞳で震える唇を必死に噛み締めていた。




最初はほんの興味本位だったのかも知れない。

今思い出しても、いつ頃好きになったとか、いつ頃本気になったとかは思い出せないから。


でもただひとつ言えることは、僕の飢えた心を埋めてくれたという事。


助けを求められた時、はじめて僕の存在価値をくれた気がした。





全部全部、初めてじゃないのに
その子が特別で、全てが初めてで。








「好きだよ。」


だから、こっちを向いてよ。