狼の愛したお姫様



「お前だろ?噂の牙狼ってやつ!」

この赤髪の男は賢人というらしい。


簡単に身分を話してくれたけど、さらっと聞かされた皇華6代目ってすごいんだよね?多分。



「…そうですけど。おばあちゃんの事ならこのおしるこで十分ですよ?」


きちんとお礼まで出来て、出来た孫だ。おしるこ奢ってもらったし。



「おばあちゃん?なんの事だ?」

「…え、おばあちゃんのお礼じゃないんですか。」


だとしたら本当に心当たりがない。

僕が他人の、しかも男の為に何かをするとも思えない。