狼の愛したお姫様



「ごめん…でも私…」


遥がこうなったのも、皇華のみんなから遥を奪ってしまったのもみんな私のせい。



「…遥はそんな事望んでませんよ。」


少し冷えてきて体を摩っていると、冬真が私にコートをかけた。


「叶望」

名前を呼ばれる度に、罪悪感に苛まれそうになる。

みんなが優しいから、不安になる。





「そうやって叶望が自分を責めてたら、遥は何の為に今戦ってる事になる?」


俯いた私の頬を軽くつねり、冬真は諭すように言った。