「遥さんそれ、指切りげんまんっすか?」


僕の鼻歌に反応したのは、まさかの朔夜。


「えー、朔夜知ってたんだ?」

「本当は怖い童謡で見たっす!」


…まぁ、そうだろうね。




“指切りげんまん”

色々と説はあるけど、僕は好き。





「指切りげんまん、嘘ついたら?」


多分僕は今意地の悪い笑顔を見せているだろう。


案の定、お姫様は泣き出しちゃったけど。