狼の愛したお姫様



「こっちへ来い。」


手招きをされ、怜の元へと一歩ずつ歩み寄る。


その姿を何百人もの人に見られていて、正直気分が悪い。

儀式のようなこの場所から逃げ出したい。




…けど帰る場所はない。






「早く。」


一歩一歩じゃ物足りないというのか、怜は私を急かした。


あと少しで怜に触れてしまう。




「…………」



自然と、涙が流れた。





























































「───〜♪」