狼の愛したお姫様



「…見失ったか。」


考えている隙に白髪は消えていた。


まぁこういうのは湊都に任せるのが間違いないんだけど───



「…っぶないなぁ…」


シルエットでわかってよかった。



「チッ」


“いかにも”男はいつの間にか僕の背後に回っていて、鉄パイプを思いっきり振りかざそうとしていた。


すんでのところで止めれたから良かったものの、あたってたら痛かっただろうなぁ…。