狼の愛したお姫様



「あ、顔真っ赤になった。かわい〜」


またいつもの遥に戻ったみたい。
その笑顔を見ると、何故か安心する。




「今日は疲れたよね。…もう寝る?」


時計を見るとすっかり夜で、そういえば色々あったからか疲れていた。


私ですらも気が付かなかったことに気づく遥は、どれだけ私のことを気遣ってくれているんだろう。




「…ありがとね、遥。」


遥には心配とか迷惑とか、かけてばっかりで。



「おやすみ、叶望。」





───私はなにか、遥に返せているのかな。