狼の愛したお姫様



確かに綺麗な顔立ちだったけど、一目惚れなんかしてないし。

手当てしたのは、放っておけなかったからで…。



「ほんとに?」

「こんな事で嘘つかないよ?」


それでも疑う遥の目を見て言うと、下がっていた広角はみるみるうちに上がってきた。




「よかったぁ……てっきり叶望、あれがタイプだと思って、僕髪染めようかなって考えてたよ。」


そう言って遥は相変わらずの綺麗な髪に指を通し、冗談なのか本当なのか分からない事をボソッと呟いた。