狼の愛したお姫様



「…全く、嵐のような人でしたね。」

「ほんとっすね…」



遥は冬真から貰った塩で部屋の外に塩をまいているし。

それに「後日お礼に来ますね」って言ってたから、また来るのかな。



「…叶望、ちょっと来て。」

「え、でも片付けなきゃ…」

「いいから早く。」


珍しく焦っているような遥に少し動揺しながらも、その後ろをついていく。



「遥、どうし───」


その様子がいつもと違うことくらいわかっていたから、どうしたのか聞こうとした瞬間視界は真っ暗になった。