2人が落ち着いた頃、今度飛びついて来たのは、奏悟と景都だった。
「2人とも…」2人もなかなか離れなかった。
やっと離れた時、奏悟は腫らした目を俺に向け、「夕飯食お?」と言った。
それに頷くと、5人で部屋に行く。
部屋に入ると、そこには見覚えのある背中…
「父さん?」俺は、声をかけた。
父さんはゆっくり振り向いて、笑った。
いつものように無表情な父さんとは違って、そこには、嬉しそうに笑って、「おめでとう」と言う父さんがいた。