家に着いて、玄関を開ける。
「ただいま。」と言うと、奥の方からバタバタと近付いて来る足音達。
「兄さん!」最初に言ったのは奏悟だった。
「奏悟、祐司、蒼司。」3人は泣きそうだった。
「心配した!心配したんだよ。」と奏悟は言う。
「あぁ。ごめんな。」俺が謝ると、いきなり2人が飛びついて来た。
「祐司。蒼司。」2人は離れようとしなかった。微かに鼻をすする音がした。