それから、数日後。気が付けば卒業式の日になっていた。卒業証書を貰ってからの記憶はほぼ無かった。時間は刻一刻と過ぎていき、集合写真を撮った。みんなが帰った頃、そっと昇降口の階段に座った。
「結局、来なかったな…」呟くと寂しさがこみ上げてくる。どうしてだろうか…喧嘩してから、不思議と寂しさが必ずジワジワと自分の心を侵食して行った…